エデリー・ブーツホルツ（ロシア）

　●１９９３年８月８日生まれ（２９歳）
　●ＧＰデビュー：２０１５年ペルーＧＰ（決勝リタイア）
　●予選最高位：２位
　●出走回数：９１回
　●優勝回数：１回
　●獲得総ポイント：２１０点
　●在籍：ミッシングリンク
　●主なレースキャリア：２０１０年Ｆ３ランキング１３位
　　２０１１年Ｆ３ランキング３位
　　２０１２年Ｆ１ランキング２１位
　　２０１３年Ｆ１ランキング６位
　　２０１６年ル・マン２４時間レース総合優勝

　通称「サーキットの独眼竜」。１１歳の時に叔父の影響でカートを始める。その後Ｆ３へステップアップし、１年目は１３位、翌年は３位という成績を残しＦ１へ。１年目こそ２１位と結果を出せなかったものの、翌年は６位に付ける。だが、このオフのマシンテスト中に大クラッシュ。一時は再起不能と言われる程の大怪我をし、左目と左腕を失ってしまう。しかし、当時のミッシングリンクチーム代表スミス氏の誘いでサイボーク化手術を受けることを決意。手術は無事成功、１年間のリハビリを経てＣＦへでレース界への復帰を果たす。国内予選は無事突破するが、招待選手として参加した全日本ＧＰＸでマシンを壊し、世界ＧＰへは第２戦のペルーから参戦を開始。このラウンドと次のブラジルでは粗い走りでリタイアに終わる。そんな時、カナダＧＰ直前に恩人とも言うべきスミス氏が事故で亡くなってしまう。するとその恩に報いるように、このＧＰでは見違えるような走りで２位に入り、初入賞＆表彰台を獲得する。続くイギリスでも２位に入るなどの活躍でランキング８位と、完全復活を大きくアピールした。翌年も開幕からコンスタントに入賞を重ね、前年を上回るランキング６位という成績を残す。この年には母国ロシアのツーラ・ワクスマン・レーシングからヴィッテらとのトリオでル・マンへ３年ぶり４回目の参戦。雨にも助けられ、ジャガー、メルセデス、ニッサンといった大手メーカーのワークスチームを抑えてチームに初の総合優勝をもたらす。第１２回大会では初のＣＦ開催となった地元ロシアで念願の初優勝を飾る。現在ではＣＦ界最年長ドライバーとなり、２０２０年からチームメイトとなったアンハートの教育係的な立場になったり、サーキットの御意見番的な存在となっているが、本人は４０歳まで走ると公言している。