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風見ハヤト(日本) |
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●2001年3月28日生まれ(21歳) |
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14歳で富士岡クオリファイに、父、広之氏の開発によるサイバーシステム、アスラーダとともにデビューし、大きな注目を浴びる。CF経験の少なさからこの予選で25位となり、一旦は不通過となったが、上位の選手の失格によって繰上げで決勝進出。決勝でも接戦の末に3位を勝ち取り、全日本グランプリに出場。ここでもやはり3位に入り、崖っぷちの連続を乗り越えてスーパーライセンスを獲得する。そして、世界GPXのデビュー戦で予選7位につけ、決勝でもフライングで動揺して最後には自滅してしまったものの、トップを快走して見せた。続くペルーで一時はリタイアかという状況から執念の追い上げで5位初入賞。さらに次のブラジルでは日吉明との因縁の対決に敗れはしたものの、3位表彰台に昇る。だが、カナダGP前に父の死を知らされて激しく動揺し、予選で大クラッシュしてしまう。しかし、この14歳の少年には酷な事実を乗り越え、さらに亡き父の遺したスーパーアスラーダを手に入れて、イギリスGPで初ポールをゲット。決勝ではトラブルに襲われるが、見事に初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾った。その後もポイントを重ね、ドイツでマシンを大破させて日本GP予選と決勝スタートを旧車GSXで走らなければならない窮地に陥ったが、気迫で無給油タイヤ無交換を敢行、途中で修復を完了させたスーパーアスラーダにチェンジする奇策を成功させ、最後の富士岡でタイトルを争う新条、ランドルとの競り合いを制して、史上最年少での初チャンピオンの座についた。翌年はディフェンディングチャンピオンのプレッシャーとマシンのパワー不足から、開幕3戦までノーポイントに終わるが、雨のオーストラリアGPで予選17位からの大逆転優勝を飾ると、イギリスGPからはニューマシンAKF-11を得、イナーシャルドリフトと呼ばれるコーナリングも会得して再びチャンピオンに輝き、ジョン・クリーブ以来のダブルワンチャンプとなる。2017年は開幕から4連勝して、CF初の3年連続チャンピオンが早くも現実のものとなりかけたが、イギリスGPでランドルとの大クラッシュを起こして、一時は生死の境をさまよう。この状態から奇跡的に脱して、翌シーズン前までにリハビリも完了させる回復ぶりだったが、引退宣言をしてCFから離れてしまう。しかし、結局フランスGPから再び復帰。復帰直後はクラッシュの後遺症からブーストを使えず、奮わなかったが、3戦目のノルウェーでこれを克服して復帰初勝利を飾る。さらに最終戦でクレイトーのチャンプ獲得をサポートする優勝など、3勝を挙げて、復活を大いにアピールした。翌年は後半戦のシュティール旋風の前に敗れてしまうが、2020年はバイオコンピュータのコントロールによるアルザードをνアスラーダAKF-0と新コーナリングのリフティングターンによって打ち負かしてのチャンピオンに。翌年も制して、CF初の2度目のダブルワンチャンプ獲得し、その揺るぎ無い強さはサーキットの若き帝王と呼ばれるようになる。3連覇への2度目のチャンスとなった2022年はアスラーダの兄弟マシンとも言える凰呀を駆ったブリード加賀に僅差で敗れて、またしても3連覇は阻まれてしまった。 |